令和2年 令和元年度予算特別委員会(公安委員会)
日 時:令和2年3月10日(火)
質問者:相崎 佐和子 委員
1 信号灯器のLED化について
(1)LED化に伴う経費削減について
信号灯器のLED化が推進されている。LED化は3点のメリットがある。1点目のメリットは、エネルギーの削減。LED式は従来の電球式より消費電力が約1/7になり、エネルギー削減が図られることから、地球温暖化対策などの環境面で効果がある。2点目のメリットは、メンテナンスの簡素化。電球式は約2年で球を交換する必要があるが、LED式はそもそも電球ではないので長寿命であり、交換の時期が長くなることでメンテナンスの簡素化が図られる。3点目のメリットは、安全性の向上。従来の電球式は西日が当たった際など、どの色が点灯しているか確認が困難になったりするが、LED式はいかなる状況下でも確認がしやすく安全性が向上する。
このようなメリットがある信号灯器のLED化だが、兵庫県の達成率は、車両用灯器が38.9%、歩行者用灯器が29.1%なる状況である。
LED化をいっそう推進するために、経費削減の観点でLED化を考えてみる。
メリットとしてエネルギー削減をあげたが、消費電力が低下すれば県が電力会社に支払う電気料金も低下し、経費削減につながるであろう。
信号灯器と同様に街路灯もLED化が推進されている。街路灯においては、LED化での初期経費=イニシャルコストと、維持経費=ランニングコストの比較、つまりLED式に変換するのにいくらかかるか、電気料金とメンテナンス代がいくら節約になるかを試算して、長い目で見れば早くLED化した方が経費削減になることが試算され、一気にLED化が進んだと認識している。信号灯器も、そのような試算ができないものかと考える。信号灯器のLED化における経費削減の効果を数値として示すことができれば、財政の観点からもLED化をいっそう推進できるのではないか。
そこで、信号灯器をLED化した場合、数値的に経費削減の効果を示すことは可能でしょうか。LED化は経費削減に効果があるのでしょうか、ご所見を伺います。
(2)LED化に伴う電気料金契約の見直しについて
過去のご答弁をひもとくと、信号灯器の電気料金の支払い方法について、従量制と定額制があるとのことである。従量制は使用した分だけ料金を支払う形態であり、定額制は一定額を支払う形態である。県内の信号灯器約8万4千灯のうち、約1万7千灯が従量制で、約6万7千灯が定額制と聞く。
定額制において、LED化すれば使用料が約1/7になるのだから、定額制の額自体の契約を見直すのが妥当ではなかろうか。
そこで、定額制の信号灯器が多く存在する中、LED化したなら電力量を改めて算出し、契約額を見直すことは実施しているのか、ご所見を伺う。