質問日:令和3年3月9日(火)
質問者:上野 英一 委員
1.適切な病院経営について
令和3年度予算を審議する以前の問題として、今定例会で可決された補正予算について、伺います。それは退職給付引当金についてであります。もちろん可決成立した予算でありますので、ホームページにある病院事業の予算、決算等の経営管理について、「医師偏在等により依然として経営環境が厳しい中、経営基盤の強化を図り、適切な公的負担のもとで自立した経営が確保できるよう、医療資源の有効活用や職員の経営意識の高揚を図り、計画的な経営改善に取り組んで参ります。」の観点からお伺いします。
令和2年度の最終予算では、コロナウイルスによる受診控えなどにより厳しい経営環境でありましたが、尼崎総合医療センター・加古川医療センターの新型コロナウイルス感染症空床補償補助金などにより、予想以上の収益がありました。それは一般会計でも令和3年度予算において、特別減収対策債の発行を新たに制度化することや、基準財政需要額を上乗せすることにより地方交付税を増額するなどをしてくれた国の財政補填と同じことです。そのこともあってか、退職給付引当金の過年度修正55億34百万円が計上されています。私は突然に多額の退職給付引当金が計上されたことに対して、違和感・疑問を率直に感じました。これまでの決算の信憑性に関わることであり、民間企業では経営責任を問われかねないのではないかとまで思うところです。ただ、県立病院ですから、このことが、私腹を肥やしたり、銀行融資を引出したり、株価の操作につながるものではないことは理解しています。
そこで、令和3年度当初予算について「適切な公的負担のもとで自立した経営が確保できる予算」と言えるのかご所見をお伺いします。
2.未知のウイルスから守る治療薬の使用について
ようやくコロナウイルスについて、いろいろなことが解明されつつありワクチンの供給も始まりました。私は、最前線で働き、感染という恐怖に立ち向かう職員をどうやって守っていくのかも、議員の一人として務めではないかと考えていました。
次亜塩素酸水が感染予防に大きな効果を発揮するとの確信から、5月15日に加古川医療センター、翌16日に神戸医療センター中央市民病院に、無料レンタルで噴霧器や次亜塩素酸水を持込みました。多くの大手民間企業でも採用をしています。その時点では、大いに歓待を受けました。しかし、次亜塩素酸ナトリウム、いわゆる水道水の塩素滅菌ですが、それらとの混同もあり、あるいは厚労省における認可・通達・利権絡みもあり、途中から使用が中止されました。
次に、健康局長やコロナ対策課長や金澤副知事にも、1月以降からイベルメクチンの提言を行ってきました。兵庫県出身の国会議員にも、イベルメクチンの国内外におけるコロナ対策における症例をまとめた資料を送付しました。その後2月17日の衆議院予算委員会で中島議員に取り上げられて、田村厚生労働大臣答は、「適応外使用では今も実は使えまして、一回飲めば、例えばもう自宅に戻った方は飲まなくていいというような、そういう便利さもありますので、医療機関で飲んでいただいて御自宅で待機いただく、こういう使い方もあろうというふうに思います。いずれにいたしましても、まだ実際問題、これは用途外適応といいますか、それでやっておりませんけれども、実際問題もう今使っている、使えるというような形で御利用いただけるということであります。」。菅総理は、「新型コロナに対する治療薬の研究開発については、一日も早く国民の皆さんの不安を解消するために必要だというふうに思っています。今、大臣から御説明をさせていただきましたけれども、私自身も、やはり日本にとって極めて重要な治療薬だというふうに思っていますので、最大限努力はさせていただきます。」と答弁されています。
そのイベルメクチンの使用について、当局のご所見をお伺いします。