質問日:令和4年3月11日(金)
質問者:木戸 さだかず 委員
1 株式会社夢舞台の経営状況について
株式会社夢舞台については、ホテルグランドニッコー淡路を管理運営しており、コロナ感染拡大が経営に大きな打撃を与えている。
昨年の同時期に開催された令和3年度予算特別委員会では、上野議員が夢舞台の決算状況について質疑したが、その際、「令和元年度は7,000万円の赤字で、ギブアップ寸前、令和2年は年間赤字5億円出ると思っている、社員ボーナスも1割カットし頑張っている」との答弁があった。
また、昨年の令和2年度決算特別委員会でも、やはり新型コロナウイルス感染症の影響により客数の激減に伴う減収や、GoToトラベルキャンペーンやWelcome to Hyogoキャンペーンなどの支援事業による持ち直しなど、コロナに翻弄されたホテルの経営状況等について、何人かの議員から心配する声が多く聞かれたところである。
昨年末にはコロナ感染が一時落ち着いたが、今はまん延防止等重点措置期間に入っており、コロナ感染終息の先行きは見通せず、夢舞台の経営状況は大変だろうと危惧するところである。
そこで、令和3年度の株式会社夢舞台の経営状況について所見を伺う。
2 夢舞台の集客促進について
令和3年度予算特別委員会での上野議員の夢舞台に関する質問に対し、当時の管理者は「株式会社夢舞台の経営状況、すなわちホテルグランドニッコー淡路の経営である。」と述べておられるとおり、ホテル経営が夢舞台の経営状況に直結すると言える。
ホテル経営を安定させるにはやはりリピーター率をあげていくことも大切だと思うが、同ホテルは、令和元年度はリピーター率9.2%、令和2年度15.1%、令和3年度は2月までの数字で、12.8%となっている。
令和元年改定の新・企業庁経営ビジョンでは、株式会社夢舞台がホテルに魅力あるサービスを提供していく取り組みとして、イベント等の各種情報の発信を含め、8項目掲げられているが、リピーター率の向上にどの程度効果があったのだろうか。
また、株式会社夢舞台は、淡路夢舞台施設群(ホテル、レストラン、百段苑、展望テラス、国際会議場、温室、ハイウェイオアシス)を、ホテル部門と指定管理部門にわかれて一元的に管理運営している。
新・企業庁経営ビジョンには、株式会社夢舞台が施設群全体を一元的に管理することにより効率化を図り、一層の利用促進、集客を図っていくと記されている。
最近では、令和3年9月に温室が「あわじグリーン館」としてリニューアルオープンしたばかりであり、コロナ禍ではあるが、ホテルやレストランといった他の施設群といかなる連携と集客促進をされているのだろうか。
現状のリピーター率の向上、施設の連携による集客促進に向けた取組について所見を伺う。