議会の動き

小池 ひろのり議員が質問(予算審査・土木部)

質問日:令和5年3月8日(水)

質問者:小池 ひろのり 委員

1 神戸空港の活用による兵庫県の発展について

昨年9月、関西3空港懇談会で、神戸空港の国際化が合意されました。関西空港の需要予測によると、2025年の大阪・関西万博時に24.3万回、2030年には29.7万回が見込まれています。その航空需要の増大に対応するため、神戸空港については、国内線が1日80便から120便に、国際線については、2025年の万博開催時に国際チャーター便、2030年前後に国際定期便の就航が可能となりました。神戸空港の需要予測では、2030年度に国内線で512万人、国際線で190万人の合計702万人の利用を想定しています。この数は、これまでの神戸空港利用客のピークだった2019年度329万人の倍以上となります。そして、関西3空港全体で年間50万回の発着容量を確保し、今後の関西の成長の一翼を関西3空港で担っていくものです。

この懇談会の提言を待つまでもなく、利便性の高い神戸空港の活用は開港当時から言われてきました。海上空港のため、伊丹空港のような騒音問題も少なく、新幹線に近く関西空港よりも遥かに交通アクセスも良い神戸空港の活用を、更に積極的に進めるべきと考えます。また、神戸市以西の新たな市場開拓等で、国内線の需要拡大を働きかけ、アジア等のインバウンドの誘客で、兵庫県の発展と、関西の浮上に大きく貢献することを期待するものです。

2025年の万博、2027年のワールドマスターズゲームズ等を積極的に捉え、兵庫への誘客に更に力を注ぐべきです。そして、この機に兵庫の魅力を世界に発信し、兵庫の発展に結びつけなくてはなりません。

幸い、神戸には、国際大会・国際会議・国際的なイベントを開催できる素地があり、これまでにもユニバーシアードやフェスピック、ラグビーワールドカップなど数々の国際大会の実績もあります。このような国際的なイベントを待つ姿勢ではなく、神戸空港の更なる積極的な活用を図るため、神戸での観光振興のためのイベント開催で誘客が拡大するよう取り組んでもらいたいものです。もちろん神戸空港の施設整備等は、設置者である神戸市に期待するものの、兵庫県の顔でもある神戸市の需要や誘客拡大には、県市協調で支援をして、神戸空港の受け入れ態勢の強化を図って頂きたいと思います。

具体的には、県内各地からのバスネットワークの整備、空港アクセス強化、国際大会、スポーツイベント等に積極的に関わり、国に提言していくことを求めるものです。そして、このような大型イベントを活用しながら、絶好のタイミングで神戸空港の国際化を活かし、関西全体の経済発展にまで高めていくべきです。そして、そのためには、兵庫県・神戸市などの行政の積極的な支援が不可欠だと考えます。

7年先の神戸空港の国際定期便就航を待つのではなく、今すぐにでも前述のような取組みを検討して頂きたいと思います。震災以降、これまで復興に力を入れてきた兵庫県・神戸市が、ずいぶん取り残されてきたような気がします。地域経済が伸び悩む兵庫県・神戸市が、この機に大きく前進するためにも、『元気な神戸をなくして兵庫の発展はない』との考えの下、県市協調で神戸空港の活性化を支援し、兵庫県の発展へ結びつける事を提言するものです。当局の基本的な考え方をお聞きします。