予算特別委員会(部局審査・公安委員会)
質 問 者 竹内 英明 委員(ひょうご県民連合)
1 暴力団対策の装備強化等について
去年の暑い夏、暴力団事務所前でずっと立って抗争に備えている若い警察官を見た。
折しも、山口組から神戸山口組が分離独立を果たし、それを認めない山口組との抗争が全国で本格化している最中だった。20代の若者だったので親のような気持ちになって、心配した。
もし、銃器を使用した抗争事件がそこで起きた時、防弾チョッキなどの身を守る装備は十分だろうか、捜査車両の老朽化で機動力が落ちていないか。張り込みをするにしても、ある暴力団では捜査車両の車種やナンバーを把握し、検挙されない対策を立てていると聞いているが、同じ旧式の車種の車両ばかりでは、覚束ない。また、裁判等に備えた証拠収集の為のビデオ撮影機器など十分な装備も不足気味だと聞く。このような現場の装備の強化について、対立が深まっている現在のような時にこそ、他の部局に優先して手当てするなど、平時よりも重点化した対応が必要である。また国、警察庁としても、山口組・神戸山口組の抗争については注視していると思う。
そこで、国からその対応・装備等について、予算措置を含めてどのような支援があるのか、また、暴力団対策に必要な現場からの予算要求に対して、緊急時としての対応をしているのか、伺う。
2 県内高速道路における逆走発生について
最近ニュースで取り上げられることが増えてきた高速道路での逆走だが、平成27年、28年のそれぞれの県内での発生件数と、そのうち65歳以上の高齢者が運転していたのは何件だったのか問う。また、年齢に関わらず、逆走につながる勘違いを招くような箇所もあると思うが、逆走を防止するため、どのような対策を講じているのか、あわせて伺う。
3 逆走自転車の取締強化について
2車線以上の整備された道路では本来、自転車は、自動車同様左側通行しなければならないところを、堂々と右側通行をしている人、特に若者が多い。警邏中のパトカーと一緒に並んで車を運転していても、とり立てて注意することもなくそのまま見過ごされている。衝突の危険があり非常に問題である。今後、こうした交通ルールに反した自転車に、パトカーからスピーカーで注意するなどの対応をとることで、ルール違反ということを知らせる必要があると思うが、所見を伺う。