議会の動き

上野 英一議員が質問(企画県民部①)を実施

決算特別委員会  [ 10月14日(水)(企画県民部①・上野 英一委員 ]

1 丹波の森公苑について

(1)公益財団法人兵庫丹波の森協会について

まず、丹波の森公苑の運営を行う公益財団法人兵庫丹波の森協会について伺う。

公益財団法人兵庫丹波の森協会は、丹波地域のすべての人々の創意と行動力を結集し、地域のすぐれた自然環境を守り育てるとともに、緑を基軸とした地域づくり事業を行い、「人と自然と文化」の調和した、うるおいと、安らぎと、活力に満ちた丹波の森づくりを目的としており、丹波の森公苑、ささやまの森公園、丹波年輪の里、丹波並木道中央公園など、大変様々な施設を管理運営しております。

その中で、丹波の森公苑は、生活創造センターの第1号として、また、全県的・基幹的野外CSR施設の第1号として設置された施設で、豊かな緑の中で、勤労者をはじめ広く県民の芸術文化、環境、消費生活、健康、福祉等の様々な分野にわたる生涯学習、地域づくり活動等の拠点施設であります。管理課9人、文化振興部8人、活動支援部は県民局の業務もあわせて行っている職員12人を含め18人の計35人体制となっています。

さらに、ふるさとの森公園の一つでもあるささやまの森公園では6人、県立丹波年輪の里では14人、また、県立丹波並木道中央公園の管理や丹波の森研究所を含む協会事務局6人を加えると協会全体では61人体制の大きな組織となっております。

まず、丹波の森公苑を運営する公益財団法人兵庫丹波の森協会が、このような大きな組織となった経緯を伺います。

(答弁)

(2)全県への事業展開について

丹波の森公苑は、先程も述べたように、生活創造センターの第1号として平成8年度に整備され、丹波地域はもとより広く県民に対して①森林文化(地域づくり)の創造、②生活創造活動への支援、③芸術文化の振興、④情報発信等を行っています。

また、平成26年度決算額は、23人分の人件費を含めて159,016千円であり、同じ県下の生活創造センターで神戸・阪神地区を主な業務実施地域とする神戸生活創造センターは12人、38,071千円で、東播磨生活創造センターでは12人、36,313千円と、その他の県下各地域の生活創造活動の拠点施設と比べて、予算的にも大きな規模となっています。施設的にも、生活創造センターの他にホール、アトリエ等も有し、調査で何度か現場に行っていますが、その度に非常に立派な施設という印象を受けます。

丹波の森公苑に関しては、決算額等の比較において、他の生活創造センターの約4倍の予算、倍近い職員数を有するとともに、施設規模もかなり充実しているのは明らかであり、例えば、生活創造活動の支援事業を初め、丹波地域を主な対象として実施している事業に関しても、全県展開あるいは全県の拠点とするなど、投じた予算や充実した施設等を全県下に還元していく必要があると考えます。そこで、丹波の森公苑の施設利用や事業の全県展開に関する認識について伺います。

(答弁)

(3)施設や事業の広報について

答弁のように様々な全県事業を実施しておられることは認識しますが、丹波の森公苑の実際の年間利用者約25万人のうち8割が丹波地域の利用者で、残りは18%が県内他地域、2%が県外と聞いています。施設規模、県費負担の実態からみても他地域の利用が少ないように感じました。

また、先にも述べましたが、ホール、アトリエ等、様々な非常に立派な施設を有している一方で、他地域利用だけでなく、全体として稼働率が低い状況にあることを、今年の会派での現地調査の際に聞いており、立派な施設を県民に還元する取組みが必要と考えます。

そこで、丹波の森公苑の施設や実施事業について、そのPRに関してどのように取り組んでいるのか、特に丹波地域外への取組みについて伺います。

(答弁)

(4)全県事業の成果等について

丹波の森公苑での実施事業に関しては、丹波地域における生活創造活動を支援する事業のほか、魅力発信・交流事業については、(答弁にもありましたように)全県を対象とした事業として、丹波の森フェスティバル、里山ボランティア養成事業、国蝶オオムラサキの舞う里山づくりなどを実施するとともに、生涯学習事業として、丹波の森美術学校の開設など、芸術文化事業として、丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんばの開催、丹波の森公苑ホール等自主事業等、情報発信事業として、情報誌「丹波の森」の発行等、全県を対象とした多くの事業を行っておられます。

そこで、これら全県事業に関して、全てが企画県民部所管の事業ではないと考えるが、国蝶オオムラサキの舞う里山づくりなどの主な事業のこれまでの成果と、今後どのようなことを目指して進めようとしているのか伺います。

(答弁)

(コメント)

※ 丹波の森公苑を質問させていただくにあたり、大きな観点で気になった点を最後に述べさせていただく。

丹波の森公苑とともに丹波の森協会が管理運営する「ささやまの森公園」は、農政環境部の所管ではありますが、「ふるさと森公園」の一つとして篠山市に整備されています。その他にも、加東市、多可町、姫路市夢前、宍粟市山崎、宝塚市に整備されており、県下中部に集中していると感じます。

また、丹波の森協会が園芸・公園協会と共同管理している丹波並木道中央公園は県立都市公園です。これも、舞子公園など神戸・阪神地区に6公園、明石公園など東・北播磨地域に3公園、淡路島公園など淡路に3公園、西播磨、丹波には1公園ずつ配置され、中播磨地域、但馬地域には配置されていません。かなりアンバランスな配置となっていると考えます。

個別の配置の考え方は、各部局で整理はされているものと考えますが、人口減少社会を迎え、本県の今後の姿を見据えていく上で、類似施設については公平と効率を踏まえて配置していく必要があると考えます。

また、この点については、企画県民2での民主党の他議員の質問も踏まえ、総括審査で触れていきたいと思います。