概要 代表質問 議案に対する態度と考え方 討論
第323回定例会(6月)
請願第117号「憲法9条を壊し、日本を海外で戦争する国へとつくり変える集団的自衛権行使を容認する閣議決定や立法を行わないことを国に求める意見書提出の件」について
民主党・県民連合議員団を代表しまして、今期定例会において受理されました請願のうち、請願第117号「憲法9条を壊し、日本を海外で戦争する国へとつくり変える集団的自衛権行使を容認する閣議決定や立法を行わないことを国に求める意見書提出の件」について、審査を付託された総務常任委員会で会派として継続審査を主張したところでありますが、本会議での賛否の態度を示すに当たり、より正確を期すために、討論を行います。
内閣による憲法解釈について、内閣自らが諸情勢の変化とそれから生ずる新たな要請を考慮し、変更する余地があることは、法令解釈の基本に照らし否定するものではありません。しかし、その余地は、いかに諸情勢の変化とそれから生ずる新たな要請があったとしても、従来の解釈との整合性が図られた論理的に導きうる範囲に限られ、これまでの内閣が長年主張してきた「集団的自衛権の行使は憲法上一切許されない」という解釈を大きく逸脱し、便宜的、意図的に変更しようとする安倍内閣の動きは、立憲主義及び法治主義に反し許されないと考えるとともに、民主主義のプロセス上、問題があると考えます。
そういう中で現在、国会ではまさに憲法解釈を巡り、議論が続けられているところであり、我が会派としては、今後さらなる国民的議論の喚起を求めつつ、その推移を注視していくべきと考えます。
すなわち、本請願にある集団的自衛権行使の憲法解釈の問題については、国民をまきこんだオープンかつ徹底的な議論を行い、時間をかけて慎重に議論されるべき問題と考えます。しかしながら本請願は、今回の国での議論の一面だけをとらえた主張であり、我が会派としては、引き続き議論を継続していく立場ではありますので、この請願には賛同できず、不採択を主張するものであります。
議員各位におかれましては、何とぞ我が会派の主張にご賛同いただきますようお願い申し上げ、民主党・県民連合議員団を代表しての討論を終わります。
ご清聴ありがとうございました。