会派の動き

新型コロナウイルス感染症対策 に関する知事への緊急要望

兵庫県知事  井戸 敏三 様

兵庫県議会自由民主党議員団
幹 事 長  藤 本 百 男

兵庫県議会ひょうご県民連合議員団
幹 事 長  上 野 英 一

兵庫県議会公明党・県民会議議員団
幹 事 長  谷 井 いさお

新型コロナウイルス感染症対策に関する知事への緊急要望

 
ふるさとへの帰省や外出自粛が呼びかけられた年末年始であったが、本県においても多くの新型コロナウイルス感染症患者が継続して確認され、連日200人を超える新規感染が発生している。関東1都3県では緊急事態宣言が再発出され、関西2府1県でも重症病床使用率は50%目前となり、全国的にも危機的な状況にある。
医療体制の強化と感染拡大の防止に引き続き努め、県民の生活を守るために、下記の事項について一層の対策を講じられるよう強く要望する。

1 医療体制の強化

 
(1) 病床確保と宿泊療養施設の活用及びバックアップ体制の充実
感染患者の急増を踏まえ、入院を必要としている患者の病床確保を死守するため、病床の拡充と宿泊療養施設の活用促進に努めること。また、宿泊療養施設が十分に機能するよう、医療機関等と連携したバックアップ体制を充実させること。
(2) クラスター化した施設への機動的な人的支援体制の構築
クラスターが発生した医療機関において、マンパワー不足により看護師が患者の介護や清掃業務等を行っているほか、クラスターが発生した社会福祉施設等においては施設内で療養を行っているが、病床を確保しても看護師等の必要な人材が不足していると聞く。人的ニーズに対する支援が円滑に行えるよう、十分なコーディネート体制を構築すること。
(3) クラスター感染の発生抑制
クラスター感染の原因を明らかにするとともに、その原因を解消すべく即効性のある対策を講じること。
(4) 保健所体制の維持
感染者の増加に伴い、保健所業務は多忙を極めている。政令市・中核市も含め、県民の生活を守る保健所の体制維持に努めること。

2 緊急事態宣言の再発出に向けて

緊急事態宣言再発出の政府への要請については、近隣府県と緊密に連携を取りながら、対応を進めること。

3 円滑なワクチン接種

2月下旬からが見込まれているワクチン接種に向け、混乱が生じないよう円滑な接種体制を構築すること。

4 「ひょうごスタイル」の更なる普及

 
収束の目処が立たない感染症と共存する中、その危機感が薄れつつある。感染拡大の防止には個人の生活様式が大きく影響することを改めて啓発し、感染拡大地域への不要不急の往来を控えるなど「ひょうごスタイル」の更なる普及に努めること。

令和3年1月8日