第343回定例県議会 予算特別委員会 <企画県民部①>
質問日:平成31年3月4日
議員名:前田 ともき
1 県外の私立高等学校に通学する生徒への授業料補助のあり方について
(1)これまでの授業料軽減補助対象について
昨年の代表質問で県民サービスの向上例として授業料軽減を取り上げた。例えば、年収350万円未満の県外に通学する私立高校生には年間2.7万円の県補助がある。しかし、なぜか大阪や岡山など隣接県のみが対象になっており、奈良や滋賀への通学は補助の対象外となっていることは問題だと考えていた。NHK放送文化研究所の2016年調査では高校生の往復通学時間は1時間33分だが、尼崎駅からだと奈良の私立高校にも1時間ちょっとで通学できる。
今回の予算案で関西圏に通学対象が拡大して上程されたので安心した。県民にとって、子どもにとってはどの学校で何を学びたいかが重要であり、その学校がどこの都道府県に所在しているのかは関係のないことである。
また、長時間の通学、多額の交通費をかけてでも学びたい意欲を私は応援したいと考えている。
そこで、まず、なぜ従来は隣接府県のみを対象としていたのか伺う。
(2)授業料軽減補助対象の拡充について
しかし、この予算案をよく見るとこの春新入生からの学年進行で適用、という附則があり驚愕した。
事前の説明では、過去の国の就学支援制度も新1年生からだったからだとのことだが、それは子どもには関係のないことである。そもそも、これまで補助対象外だったことがおかしいと考える。
ちなみに、奈良・滋賀・和歌山・徳島に通学する見込生徒数は152人で、そのうち、補助対象者は49人を見込んでいる。必要な予算は1学年あたり120万円であり、予算上の制約はないはずである。
新2年・新3年生も対象とすべきではないかと考えるが、当局の所見を伺う。