会派の動き

8月16日からの大雨による災害等に関する申し入れを実施

兵庫県知事  井 戸 敏 三 様

兵庫県議会民主党・県民連合議員団

幹  事  長  石 井  秀 武

政務調査会長  石 井  健一郎

8月16日からの大雨による災害等に関する申し入れ

8月16日からの局地的な大雨は、丹波地域や阪神北地域において、死者2名、重軽傷者3名という人的被害をはじめ、丹波市を中心に床上・床下浸水や全・半壊など1,200棟を超える住宅被害、さらには、道路、農地、河川などにも大きな被害をもたらしました。

このたびの災害に対し、県では災害対策本部を設置し、丹波市にひょうご災害緊急支援隊を派遣するなどの現地支援とともに、同市への災害救助法や被災地生活再建支援法の適用決定、国に対する緊急支援要望など、迅速な対応に努められたことに敬意を表します。

一方、去る19日に我が会派が丹波市内の被災地を現地調査した結果、いまだに一部の地域で続く断水や停電などライフラインの早急な復旧が急務であることはもちろんのこと、度重なる大雨により地盤の緩んでいる地域が多いことや不安定な天候が続いていることなどから、今後の復旧に向け、被害を受けた地域の県民は大きな不安を抱えておられます。また、実際に現場を見て、土砂災害の怖さを肌で感じ、各地で頻発する突発的豪雨への備えや本格的な台風シーズンの到来を控え、県下全域における対策の必要性も痛感させられました。

よって、知事におかれては、このたびの災害に対する応急対策、復旧・復興対策に万全を期し、被害を受けた方々の不安解消と安全確保に努めるとともに、今後の豪雨災害に備え、県民の安全と安心を確保するため、下記の事項に早急に取り組まれることを申し入れます。

1 住民生活の基盤となるライフラインの復旧を急ぐとともに、被害状況の全容把握を早急に行い、本格的な台風シーズンの到来を控え、災害防止に必要な対策を緊急に講じること。

2 被害を受けた人々に対する細やかな生活再建、生活支援への配慮を行うこと。特に、被災者の不安解消と精神的ケアに意を用いること。

3 道路、河川、農地など、復興の基盤となる主要インフラの早急な復旧を図るとともに、災害の再発防止に向けた抜本的・総合的な防災対策を早急に講じること。

4 最近の頻発する突発的豪雨に備え、ハード・ソフト両面からの点検を県下全域で緊急に行い、点検を踏まえた住民への適切な情報伝達に関する対策のほか、砂防、河川等の関連対策事業による災害防止に向けた措置を早急に講じること。