質問日:平成29年10月18日
質問者:石井 健一郎 委員
1 工業用水道事業について
工業用水道事業の契約率については、概ね順調であるものの、加古川工業用水道の契約率についてはその低さが目立っています。
高度成長期においての工業用水の需要量の見込み違いが大きな理由であるとされていますが、引き続き契約率の引き上げに努める必要があると考えます。
契約率を引き上げるためのこれまでの取り組み状況について伺うとともに、今後の対策について見解をお伺いします。
2 創エネ・省エネの推進について
(1)メガソーラープロジェクトの28年度の実績について
本県では、兵庫県地球温暖化対策推進計画に基づき、低酸素社会の実現を目指し、再生可能エネルギーを積極的に作り出す創エネと、エネルギーの消費量の抑制を図る省エネに精力的に取り組んでおられます。
企業庁のメガソーラープロジェクトは、自ら保有する資産を有効活用し、採算性を確保しながら再生可能エネルギーの普及拡大に取り組んでいる先導的取組ではありますが、初めてのこと故に想定外、あるいはネガティブなことがあったかもしれないと考えます。
そこで、平成28年度のメガソーラープロジェクトにおける発電量と収支実績についてお伺いするとともに、これまでの取組状況についてあわせてお伺いします。
(2)メガソーラープロジェクトの今後の収支見通しについて
メガソーラー事業で一つ懸念しているのが、この事業が終了するまでの収支見通しについてです。
収入においては、太陽光パネルが経年劣化していく中、発電量の低下を見込んでいるのでしょうか。支出では、維持管理費や将来発生する撤去費を見込んでいるのでしょうか。
今後の収支見通しについて、その内訳を含めてお伺いします。
また、固定価格買取り制度の期間が終了する、20年を経過した以降の対応について、どの様に予測しているのでしょうか。十分知見がない中ではありますが、想定を含めてお伺いします。
(3)創エネ・省エネの今後の取組について
地球温暖化防止に向けては、メガソーラープロジェクトの創エネの取組に加え、省エネの取組も重要です。企業庁が取り組んでいる水道事業は、電力消費量の多い分野であり、省エネを考える余地も大きいのではないかと考えます。
そこで、固定価格買取り制度の見直しにより、買取り価格が安くなる中ではありますが、今後、企業庁において創エネ・省エネに対し、どの様に取り組んでいくのか、お伺いします。
3 潮芦屋の魅力的なまちづくりについて
(1)住宅用地の分譲状況について
先日、企業庁が整備を進めている潮芦屋において、企業庁と民間企業が連携し、住戸間で電力を融通することのできるマイクログリッドシステム事業に着手するという記事を読みました。
神戸阪神間という人口増加地域において、環境に配慮した魅力的な住環境という付加価値をつけた街が、新たな賑わいづくりのきっかけとなることを期待しているところです。
そこで、まず、潮芦屋における平成28年度の住宅用地の分譲状況や潮芦屋が選ばれた理由を伺うとともに、潮芦屋では平成30年度を目途に分譲を完了する目標を立てていますが、その達成見込みについてもお伺いします。
(2)環境に配慮した取組について
潮芦屋の分譲が進んでいるのは、環境への配慮など人が住みたくなる魅力的なまちづくりが功を奏しているのではないかと考えます。このようなまちづくりは、人口対策と地域の元気づくりを柱とする地域創生にもつながると考えられることから、現在は補助金も出ています。
将来的には費用面での問題もありますが、それを上回るメリットを提供できるような仕組みづくりを提案することも必要です。
そこで、今回のマイクログリッドシステムなどの環境に配慮した取組の内容を伺うとともに、どの様に発信していくおつもりなのか、お伺いします。