平成30年度決算特別委員会 企業庁 質問原稿
質問日:令和元年10月17日(木)
質問者:上野 英一 委員
1 三田まほろばブレッツァの運営について
三田まほろばブレッツァは、神戸三田国際公園都市(カルチャータウン)の利便性と都市機能を高めることを目的に、市民の台所・スーパーマーケットとして期待され、兵庫五国の食材が一堂に集まる「食の拠点」をコンセプトにして、賑わいづくりも合わせた商業施設として設置されたと理解しています。
建設費用は2億8千万円、980平方メートルの平屋づくり、車約200台、大型バス3台が停められる駐車場があり、レストランやKiss FMが入るサテライトスタジオが併設されています。
そのオープン時の運営者は、道の駅「但馬のまほろば」を経営する(株)グリーンウィンドです。(株)グリーンウィンドの関係者との縁で、オープン間もなく見学に行き、支配人の方からも説明を受けました。
私も、地元で閉店したスーパーの立ち上げに関わった経験から、経営側の視点で見学をしましたが、市民の台所・スーパーマーケットの期待とは程遠く、これは長く持たないなと感じました。実際に、その時に感じた意見については(株)グリーンウィンド、企業庁の関係者の方にも申し上げましたが、結果、1年余りで運営者の交替となっています。
事前に市場調査等も行っていたと思いますが、近隣に大型スーパーが出店するなどの影響を受けての早期撤退の判断となり、非常に残念な結果です。民間企業が運営しているものであり、県が口を挟むものではないとの意見もあるかと思いますが、神戸三田国際公園都市の活性化につなげるためには、経営の改善にあたり県からの情報提供や意見等が少なかったのではないでしょうか。
そこで、経営の改善に向けて県からのアプローチをどのようにされていたのか、また、今後、別会社により運営されますが、県としてどのように関わろうとされているのか、ご所見をお伺いします。
2 播磨科学公園都市における取組の効果について
播磨科学公園都市は定住人口を5,100人、住宅戸数1,800戸の計画でしたが、本年4月現在1,292人、463戸となっています。住宅用地だけでなく業務用地も分譲がなかなか進まない状況にあります。原因についてはSPring-8の利活用において、インターネットなど通信手段の急激な進歩により、播磨科学公園都市にいなくても仕事ができることなど、SPring-8による人口増が見込めないことから、やむを得ないことだと考えます。
しかし、そのような中でも、一昨年のまちびらき20周年を機にサッカー場の増設をはじめとする取り組みを進められています。特に、本来企業庁が行う業務ではないと感じますが、サッカー場を中心としたスポーツ振興は、目を見張る成果だと思います。また、本年3月には地元住民や通勤者等からの多くの要望を受けてコンビニも設置されましたが、地元住民だけでなく、スポーツイベントで来られた方々にも非常に喜ばれているとの話も伺っております。
そこで、これまで先程述べたスポーツ振興やコンビニ等の誘致を始め、最近では自動運転の実証実験など様々な取組をされていますが、これまでの播磨科学公園都市に対して行った取組に対する効果について、どのように考えられているのか、ご所見をお伺いします。