令和元年度決算特別委員会質問要旨【公安委員会】
質問日:令和2年10月9日(金)
質問者:向山 好一 委員
1.道路上での通行方向の誤標示について
9月18日の新聞報道によりますと、県内にある交差点の344か所で通行方向を指示する道路上の標示に誤りがあり、そのことで30人に間違った違反切符を交付したとのことでした。警察行政への信頼を揺るがすような事例であり、徹底した原因究明と再発防止策が求められますが、その点についてまず伺います。
さらに、道路には道路上の標示だけでなく、看板やポールなど様々なものが存在しています。今回は、道路標示の誤りでしたが、同じような原因から公安委員会が設置するその他の標識や標示にも誤りがある可能性が否定できず総点検の必要もあるのではないでしょうか。見解を伺います。
2.反則金の使途について
交通違反をして取り締まられた場合、違反切符を切られ反則金、場合によっては罰金を支払うことになります。交通違反をしたペナルティだから自業自得なのですが、あれは本当に嫌なものなので、多くの人が「どぶに捨てた気分」になっているのです。
では、一体、あの反則金はどうなっているのかを調べてみました。納付された金額は一旦全額国庫に入り、「交通安全対策特別交付金」として地方公共団体に、交通事故発生件数や人口集中地区人口、道路延長を指標として配分され、信号機、道路標識などの交通安全施設の設置や管理に使われています。だいたい全国で年間500億円程度の納付があり、兵庫県に令和元年度、13.3億円、市町に10.4億円程度、合計23.7億円程度の交付がなされています。
そこで、単純な疑問として自分たちが支払った反則金は身近なところで使われているのか、つまり県下での反則金納付額に見合った交付がなされているのかということです。兵庫県での反則金と交付金の関係について伺います。
さらに、この交付金が県と市町でどのように使われているのか。反則切符を切られた経験のある者にとって非常に興味深いことなのでこの点も伺います。