23年6月定例会
■請願(主なもの)
<請願番号>
第1号
<件名>
インボイス制度の実施延期を求める意見書提出の件
<会派態度(委員会での議決結果)>
採択に賛成(不採択)
<会派としての考え方>
1 本年10月に導入予定の適格請求書等保存方式(インボイス制度)については、消費税免税事業者が取引過程から排除される可能性があるなど、フリーランスや小規模事業者等に加え、シルバー人材センターの活動への影響が見込まれる。
また、小規模事業者等にとって、インボイスの発行・保存等にかかるコストが大きな負担になるなどの問題点も指摘されている。
2 こうした課題に対して、一部経過措置がとられるとはいうものの、物価高騰下で厳しい状況に置かれている小規模事業者等にとっては、制度導入によって更なる苦境に立たされることが危惧される。
3 また、本県議会では、令和3年9月定例会で「シルバー人材センターの安定的な事業運営のために適格請求書等保存方式導入にかかる適切な措置を求める意見書」を提出するとともに、厚生労働省から各都道府県に対し、センターとの契約において適正な価格転嫁を求める通知を出しているが、県民の負担増につながりかねない。
4 以上のことから、本請願については、「採択」を主張する。
<請願番号>
第2号
<件名>
子どもの医療費を所得制限なしに18歳まで無料にすることを求める件
<会派態度(委員会での議決結果)>
継続に賛成(継続)
<会派としての考え方>
1 子どもの病気の早期発見、早期治療を支え、すべての子どもの健やかな成長を保証するためには、医療費の不安を軽減する子どもの医療費助成制度は重要である。
2 県内において、令和5年度中に所得制限なしに通院・入院費が完全無償となる自治体は、中学校3年生までが24市町、高校3年生までが17市町という見込みとなっている。
3 住む地域により格差が生じるのは望ましくなく、県内、どこに住んでいてもすべての子どもに必要な医療が保証されるのが望ましい。
4 しかしながら、兵庫県の厳しい財政状況を踏まえると、所得制限なしに18歳まで医療費を無料にすることは難しい面があると言わざるを得ない。
5 よって、本請願については、継続審査を主張する。
なお、継続が認められない場合には、「不採択」とせざるを得ない。
<請願番号>
第3号
<件名>
学校給食への公的補助を強め、給食無償化の推進を求める件
<会派態度(委員会での議決結果)>
継続に賛成(不採択)
<会派としての考え方>
1 児童生徒の望ましい食習慣の形成を図ることは重要であり、県では学校における食育を組織的・計画的・継続的に推進するとともに、家庭・地域と連携しながら食育の実践に取り組んでいる。
2 しかしながら、学校給食法第4条では、学校給食の実施は、義務教育学校設置者の努力義務とされているため、学校設置者である市町が、地域の実情や教育的効果等を総合的に判断して実施されるべきものである。
3 また、保護者が負担している給食費については、給食の材料費に充てられるものであり、経済的に困窮している世帯に対しては、各市町が就学援助による助成を行っている。
4 県がさらに財政負担を行うことは、厳しい財政状況を鑑みれば、慎重な検討が必要であるので、本請願については、継続審査を主張する。
なお、継続が認められない場合は、現時点において直ちに本請願の趣旨に賛同することはできず、「不採択」とせざるを得ない。